科学館の天文スタッフによる、天文・宇宙についての講座「星の教室」が十七日(日)午後二時から、市科学館「サイパル」(宮前一ノ三)一階の学習・研究室で開かれます。

 今回は「アインシュタインの不思議な宇宙~相対性理論から導かれるビッグバン・ブラックホール・重力波とは?~」と題して、富樫一憲さん(旭川天文同好会会長)が話します。

 一八七九年、ドイツで誕生したアインシュタインは、一九〇五年に「特殊相対性理論」を提唱。一六年には、それを一般化した「一般相対性理論」を完成させました。この理論により、それまでの考え方では説明できなかった「ビッグバン」や「ブラックホール」などの現象を予言できるようになり、宇宙の認識を変えたといわれています。

 また、第二次世界大戦の直前、当時ドイツからアメリカに亡命していたアインシュタインは、ナチスドイツによる原子爆弾開発の情報を聞き、その危険性をフランクリン・ルーズベルト大統領に訴えたところ、アメリカでの原爆製造計画が進み、広島と長崎に投下される結果に。深く責任を感じたアインシュタインは戦後、核兵器の廃絶のために力を注ぎ、アメリカを訪れた日本人物理学者・湯川秀樹に会うと、涙を流しながら謝罪しました。

 富樫さんは「視覚的な資料を使いながら、誰にでもわかりやすく話します。アインシュタインが残した偉大な功績と併せて、彼の人柄についても知ってもらえたら」と参加を呼びかけています。

 午後四時終了予定。参加無料。対象は小学生以上で、定員は五十人(先着)。参加を希望する人は十六日(土)までに、ウェブ(https://logoform.jp/form/iLZf/hosikyou0917)からの申し込みが必要です。

 問い合わせは同館(TEL 31―3186)へ。