格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパンの片岡優社長は十一日、市内ホテルで記者会見を行い、旭川―成田線を十二月十五日から就航すると発表した。

 旭川空港へのLCC就航は初で、同社の就航は道内では新千歳空港に次いで二番目となる。

 片岡社長は「旭川を取り巻く環境は大自然に恵まれ、観光資源が非常に豊富です。買い物をしながら自然観光を楽しめることから、当社の利用が多い個人旅行者にとっては大変魅力的なところです。また北海道の中心にあり、道内周遊観光の拠点になり得ます。首都圏や海外からの観光客に気軽にご利用いただくことで、需要を掘り起こし地域の発展に貢献したい」と挨拶した。

 今津寛介市長は「待望のLCC就航です。低運賃で旭川から成田に、ということだけにとどまらず、大阪、九州、四国、それに海外へと行けるようになった路線が出来たことは、道北地域にとっての起爆剤となります。これを機に、ジェットスター・ジャパンさんと道北の自治体が力を合わせ、地域の発展につなげていきたい」と就航を歓迎した。

 エアバスA320型機(百八十席)で、成田発・午前九時二十五分、旭川着・午前十一時二十分、旭川発・正午、成田着・午後一時五十分の一日一往復。運賃は片道五千九百九十円(税込み)から。

 同社は現在、国内十五都市十七路線、国際二都市三路線を運航している。旭川路線が就航すると、その日のうちに大阪や高松、松山、福岡、熊本、沖縄、台北、マニラ、オーストラリアのケアンズ、ブリスベン行きに乗り継ぐことが出来る。

旭川はれてで記念イベント
杉村代表「増便を目標に」

 また同日、同便の就航を記念したイベントが、旭川はれて屋台村(五ノ八)はれてガーデンで開かれた。
 イベントでは、同施設を運営するここはれての代表で、旭川出身、元衆議・タレントの杉村太蔵さんが「今回の新規就航の最大の目標は、来年の春に一日二便、秋には三便にと、(ジェットスター・ジャパン会長の)ニックさんに言っていただけること。そのために努力しなければならない」と力を込めた。

 ジェットスター・ジャパンのニック・マッグリン会長は「将来的にはどんなことでもあり得る。需要が高まれば増便も考えられるので、ぜひ多くの皆さんにジェットスターを利用いただけたら」と応えた。(佐久間和久、東寛樹)