現在も原発事故の問題を追い続けている根本淑栄さんと吉田千亜さんによる講演会「13年目の福島」が二十七日(金)午後六時半から、即成寺(市内五ノ二十五)本堂で開かれます。二人が福島第一原発の事故当時を振り返りながら、福島の「今」を語ります。

 福島県郡山市で学習塾を二十五年経営している根本さんは、原発事故の後、子どもたちを守る活動を開始。放射線量の測定や、行政・東電との独自交渉を続けてきました。「子どもたちの健康と未来を守るプロジェクト」(通称「こどけん」)が発行する情報誌「こどけん通信」の編集員を務めています。

 吉田さんはフリーライターとして、原発事故被害者・避難者の取材を続けています。『ルポ母子避難』(岩波新書)などの著書があり、同じく「こどけん通信」の編集員を務めています。

 主催の杉浦美佳さんは、「根本さんは四月に講演されたとき、福島での汚染水海洋放出についての事実を知らない人の多さに驚いたそうです。講演終了後、午後八時二十分頃から質疑応答の時間も設けていますので、知らなかった人は今回を知る機会にしていただき、知っていた人も、より一層知識を深める場として、同じ立場に立って話を聞いていただけたら」と話しています。

 参加費は五百円、大学生・専門学校生以下は無料。事前申し込みは不要です。参加費は「こどけん通信」編集部にカンパされます。

 新型コロナウイルスの感染状況によっては、マスクの着用を求める場合もあるので、可能な限りマスクを持参して下さい。

 問い合わせは杉浦さん(TEL 080―5586―6486)まで。