貧困や病気、被災などで苦しい日々を送る子どもたちに新品の本をプレゼントするチャリティープロジェクト「ブックサンタ」の受け付けが、九月二十三日から始まった。十二月二十四日(日)まで、参加書店などを窓口に寄付を受け付けている。

 「ブックサンタ」はNPO法人チャリティサンタ(東京都、清輔夏輝代表理事)が行っているもので、二〇一七年の開始から今年で七年目を迎える。古本の寄付ではなく、プロジェクトに参加する新刊書店で買った本をレジに預け、それが運営を通じて子どもたちに贈られる仕組み。自分の思い入れのある本を贈ることで、クリスマスにプレゼントをもらえない子どもたちに喜んでもらい、同時に好きな作家や好きな書店を応援できる「三方よし」の企画だという。今年は全国千六百八十三の書店で寄付を受け付けており、その他に専用オンライン書店やクラウドファンディングを通じての寄付も可能。旭川市内ではジュンク堂書店、コーチャンフォー、イオン店内の各書店などが参加している。

 例年、幼児向けの絵本に寄付が集中し、小学生向けの本が不足するという課題があり、同法人は今年、「どんな本を寄付したらいいかわからない」という声に応えて、小学生向け推薦図書リスト(https://bookshop.charity-santa.com/wp-content/uploads/2023/09/booklist2023.pdf)=右のQRコード=を作成した。

 また今年は、直木賞作家で自身も書店「きのしたブックセンター」を経営する今村翔吾さんが発起人となり、特別プログラム「作家サンタとブックサンタ」もスタート。作家自身が寄付で参加することに加え、公式サイトで子どもたちに贈りたい本を選んで紹介している。

 プロジェクトの詳細は、ブックサンタ2023公式サイト(https://booksanta.charity-santa.com/)=右のQRコード=で確認できる。
(岡本成史)