津軽三味線を世に知らしめた、故・初代高橋竹山(ちくざん)を描いたドキュメンタリー映画『津軽のカマリ』(二〇一八年、日本、百四分)の上映会が、二十三日(月)午後六時半から、ピザハウスココペリ(当麻町中央六区)で開かれます。大西功一映像事務所の主催。

 津軽三味線の巨星・初代竹山は、幼少期に患った麻疹で視力を失い、北東北の過酷な環境の中、ただ生きていくために三味線を習い、旅芸人としてさすらいます。竹山は生前、「津軽の匂い(カマリ)が湧き出るような音を出したい」と語り、彼を産み、視力を奪い、さげすみ、命の綱となった三味線を授けたこの土地に終生拠点を置いて、その音を探し続けました。

 同作品は、残された映像や音声に加え、生前の竹山を知る人々の言葉を拾いながら、彼の人生や心模様を呼び覚ましていくドキュメンタリー。この地に残る風習や文化、その背景に潜む受難の時代を生きた名もなき人々にも目を向け、竹山の音に繋がる津軽の原風景を浮き彫りにします。

 今回は、初代竹山の没後二十五年に合わせて、かつて竹山が北東北と共に門付けして回った北海道の各地を、函館市在住の大西功一監督が上映機材を車に積んで巡ります。

 午後五時半開場。料金は前売り千三百円、要1ドリンクオーダー(当日は千六百円、要1ドリンクオーダー)。映画の上映後には、大西監督によるトークショーも行われます。

 予約・問い合わせはココペリ(TEL 84―5938)へ。