北海道教育大学附属旭川小学校(笠原究校長)で十三日、全児童が五十本のエゾヤマザクラの植樹を行った。

 学校裏にある児童たちの遊び場となっている「附小の森」の樹木が老朽化で本数が減少したことから、同校PTA(梶山朋宏会長)で植栽を考えていた。そのことを知った、今年、創立百年を迎えていた竹内山林緑化農園(松澤晃社長、美瑛町)が寄付を申し出て植樹が実現した。

 苗木は種から十二、三年生育させたもので、高さが三・五㍍が十本、二・五㍍が四十本用意された。

 同社の竹内一秋会長は「現在、カーボンニュートラルの世界に向かって進んでいます。樹木はCO2を吸収するので、皆さんが植える五十本のサクラで、大人二人が呼吸する時に出すCO2を吸収することができます。大きい方は、来年の春には桜が咲きます。楽しんで植えて頂き、よい思い出にしてください」とあいさつ。

 笠原校長は「感謝の気持を込めて植えてください」と話した。

 竹内会長と児童代表の二人が植樹をして、セレモニーを終えた。

 その後、児童たちはグループになり、学校の周りに掘られた穴に置かれている苗木に、スコップで土をかぶせる作業に取りかかった。

 六年生の松本匠悟くん(12)は「すごく楽しい。卒業しても春になったら、絶対に見に来ます」と笑顔で話した。(佐久間和久)