旭川在住の漫画家・日野あかねさんがイラストで描いた、「民衆詩人小熊秀雄の世界」展が十一月一日(水)から二十九日(水)まで、鷹栖町図書室(北一ノ三、鷹栖地区住民センターふらっと内)で開かれます。

 日野さんは鷹栖町出身。高校生だった十七歳で漫画家としてデビュー。二十代から三十代前半までの約十年間、東京でアシスタントをしながら、自身も雑誌などに漫画を掲載していましたが、体調を崩し帰旭。結婚後、一度漫画から離れましたが、四十代に身の周りを題材とした『のほほん亭主、がんになる』(二〇一二年、ぶんか社刊)、『大往生~老犬と過した21年間~』(一四年、双葉社刊)などを出し、再び絵筆を握ることに。

 その後、大正から昭和にかけて言論弾圧が激しくなる時代に、自由や理想を歌い上げたプロレタリア詩人としてのイメージが強い詩人・小熊秀雄に傾倒。昨年、『漫画 詩人小熊秀雄物語』(あいわプリント)を出版。小熊の関連イベントにも、小熊の世界観を日野流に描いたイラストで参加しています。
 日野さんは「鷹栖の主産業は畑作で、郷土資料館の馬具等を町は国の登録有形民俗文化財への登録を申請すると聞いています。展示は“馬”の特化した詩作を中心にします」と話す。

 小熊の詩、「蹄鉄屋の歌」「馬上の詩」「ふるさとへの詩」「馬の胴体の中で考えていたい」などからイメージした、イラストを展示する予定です。

 開館時間は、火曜日~木曜日は午前十時~午後六時、金曜日は同~午後七時、土・日曜日・祝日は午前九時半~午後五時。

 問い合わせは、図書室(TEL 87―2486)へ。