「落ち葉の腐葉土づくり」の講習会が十一月二十五日、北彩都ガーデンセンター(宮前二ノ一)で行われた。同ガーデンの指定管理者、グリーンテックス(佐藤一彦社長)の主催。

 最近では「燃やせるゴミ」に出されることが多い落ち葉を、家庭菜園に利用してもらおうという目的で開かれた。雪が激しく降る中、高齢者を中心に十九人が参加した。

 同社の社員が、まず腐葉土と堆肥との違いなど、腐葉土の特徴や作り方などを説明した。

 「腐葉土と堆肥は混同されがちですが、全く異なるものです。腐葉土自体には栄養はありませんが、腐葉土を土壌中に含ませると、土と腐葉土の間に空気層ができ、新鮮な空気や水分が通りやすくなり、植物が吸収しやすく、より環境の良い土づくりにつながります」と解説した。

 腐葉土が出来上がるのは、自然の中では数年かかるが、発酵促進剤を使うと約三カ月から半年で出来ることや、水分量を全体の六〇%ほど含ませると発酵しやすくなること、土の上に板や毛布を掛けると良いなど、いくつかの留意点を挙げた。

 参加者からは「コンポストを使っているが、これでも良いか」「家庭菜園で作っている豆類の硬い枝でもできるか」などの質問が出た。

 これに対し「コンポストでも良い」「枝が硬いと、時間はかかるが腐葉土化できる」などの回答があった。

 講習会後、同社の社員が作り始めて二カ月ほど経過した“未完の腐葉土”を覗き込みながら、作り方について再度、熱心に質問していた。(佐久間和久)