想像を絶する艱難辛苦の北海道開拓を描いた映画「大地の侍」の上映会とトークが二十七日(土)午後一時半から、東川町複合交流施設(北町一)せんとぴゅあⅠ講堂で行われます。主催は東川町、共催はHAL財団。

 蝦夷地が「北海道」と改称されたのは、明治二年(一八六九年)。幕府軍と官軍の最後の戦いである戊辰戦争で敗れた仙台藩伊達家の支藩・岩出山伊達家の藩士たちが、開拓民として生きる奮闘の姿を描いた映画です。原作は北海道出身の作家、本庄睦男の『石狩川』。 生きるため武士を捨て、農民となることを決意し、移住第一群となった老若男女百六十四人は胆振の海岸に上陸し、明治政府から認められた新天地を目指しますが、そこはまさに不毛の地でした。

 監督は佐伯清。出演は大友柳太朗、三條美紀、高千穂ひづる、杉村春子、山形勲ら。

 トークの講師はHAL財団理事長の磯田憲一さん(北海道文化財団理事長)。「映画を通して、北海道開拓の歴史に想いをはせ、基幹産業である農業と私たちの暮らしについて共感のすそ野を広げて行きましょう」と話しています。

 同作品は道内の八十カ所を超える場所で上映されています。

 参加は無料。希望者は申し込みが必要です。定員は百人。

 申し込みは、TEL 82―4245(平日午前九時~午後五時)、メール( designschool.higashikawa@gmail.com)、右のQRコードから。