北海道コカ・コーラボトリング(本社・札幌)が「三浦綾子記念文学館寄付型自動販売機」のラッピング自販機第一号を、旭川市立大(髙瀬善朗理事長、永山三ノ二十三)図書館一階に設置した。

 同社は昨年十一月、三浦綾子記念文化財団(石川千賀男理事長)と協定を締結。三浦綾子記念文学館で文化財産を継承し、地域づくりへの貢献を目的に寄付型自販機の運用を開始した。飲料を購入すると、売り上げの一部が同財団へ寄付され、文学館の運営費として活用される。今回設置されたラッピング自販機は、同協定を記念して製作されたもので、三浦さんと夫の光世さんの写真が施されている。

 十四日、コカ・コーラリテール&ベンディングセールス統括本部道北支社旭川支店の鈴木英樹支店長、同財団の石川理事長、同大の髙瀬理事長の三者が、図書館内の「三浦綾子文庫」でお披露目式を開いた。

 石川理事長が「この図書館で三浦綾子さんの本を読んでもらい、学生の中から三浦綾子さんのような小説家が出てきてくれたら」、髙瀬理事長が「三浦綾子文庫を設置する際、文学館から多くの図書を寄贈いただいた。今回の取り組みによって、学生が三浦文学に触れ、文学館についての認識を深めるきっかけになれば」とそれぞれあいさつした。

 同社は今後、道内各地に同自販機を展開していく予定で、年内に三十台ほどの設置を目指しているという。

 鈴木支店長は「これまで、三浦綾子文学を応援したくてもその方法がわからなかったという方も、手軽に支援できるようになります。自販機を広めていくことで、三浦綾子さんの素晴らしい作品がこの先も語り継がれていってくれたら」と語った。(東寛樹)