「歌が誘(いざな)う東川町と旭川市の旅」と題したフォーラムが二十日(水・春分の日)午前九時半から、東川町の好蔵寺会館ホール(北町八)で行われます。

 講師は旭川医科大学名誉教授の藤尾均さん。藤尾さんは一九五四年、東京都生まれ。東京大学文学部卒。二〇二〇年、旭川医大教授を定年退職。専門は医学・医学史、生命倫理、医系文学。専門のほかに世相史、特に日本の映画や歌謡曲の歴史に造詣が深く、昨年『歌が誘う北海道の旅』を刊行。同書は『函館の女』や『霧の摩周湖』、『恋の町札幌』など全国的に知られた歌から、地元の人以外にはほとんど知られていない歌まで、七十八曲を紹介しています。

 藤尾さんは「地元の人もほとんど知らないと思いますが、本の中で東川町を舞台とした『おんなの石北線』(瀬川瑛子)と『大雪よ』(新沼謙治)、旭川市を主な舞台とした『旭川の女』(藤圭子)と『石北本線』(多岐川舞子)も紹介しています。フォーラムでは、これらの歌を素材に流行歌・歌謡曲の中にたくさんある『ご当地ソング』に誘われる旅の意義や楽しみ方などについて、皆さんと色々考えてみたいと思います」と話しています。
 当日、同書のプレゼントが抽選であります(冊数未定)。

 参加は無料。申し込みも不要です。参加を希望する人は直接会場へ。

 問い合わせは、好蔵寺(TEL 82―2655)へ。