ラオスの布製品などを展示・販売する「琥珀のラオス展」が、おかだ紅雪庭(市内五ノ十六)で開かれている。世界の女性や障がい者の自立支援を行う「サポートフォーウーマンズハピネス」(石原ゆり奈代表)の主催。

 石原さんは、アジアでの教育支援に関わる中で、ラオスには福祉の仕組みがなく、障がい当事者が社会から孤立しているのを目の当たりにした。そのため、二〇一七年、障がい者のための作業所を立ち上げた。作業所では、伝統的な技術を持つラオスの女性たちが作った布のパーツを、障がいのある子どもが製品に仕立てるなど、障がい当事者だけでなく女性の雇用支援も行う。

 「ラオス展」は二〇年から、日本国内を巡回する形式でスタートし、旭川では三回目の開催。ラオスの手紡ぎ・手織り生地を用い、ラオスに暮らす各民族の文様などがあしらわれた衣類や雑貨の中から、今回は「琥珀」をテーマに、黄色や茶綿の商品が会場に並ぶ。そのほか、無農薬栽培のバタフライピーのハーブティーや、ラオスの食の本なども販売されている。

 石原さんは「毎年同じものはなく、一つひとつの個性を見つけにきてもらえたら。布や雑貨を通してラオスを知るきっかけになれば嬉しいです」と語る。
 期間は五月二日(木)まで。開場時間は午前十一時~午後六時(四月二十三日は五時まで)。入場無料。

 また、美瑛町の就労継続支援B型事業所「ジョバンニ」(本町一)でも、五月三日(金・祝)~五日(日)の三日間、同展が開催される。時間は午前十時~午後五時。

 問い合わせは石原さん(TEL 080―4153―5267)へ。(東寛樹)