「旭川に冬のスポーツ拠点施設を」
森山病院を運営する社会医療法人元生会(森山領理事長)と北海道オール・オリンピアンズ(橋本聖子代表)が十七日、包括連携協定を結んだ。
同オリンピアンズは、オリンピック選手とパラリンピック選手相互の理解と、親睦やスポーツを通じた世界平和と国際的友好親善に貢献し、北海道におけるスポーツの振興に寄与することを目的に、二〇一二年四月、設立された。現在、OBとOG合わせて五百二十三人の会員がいる。
締結式で、橋本代表は「これまで、道内十一自治体と企業など二十一団体と協定を結びましたが、医療法人とは初めてとなります。現在、国際的なスポーツ大会や合宿の誘致などは、地域の協力はもとより、医療機関のバックアップなしにはあり得ません。今後、青少年スポーツ振興などの活動にも、元生会さんのご指導をいただきながら取り組んでいきたい」と語った。
森山理事長は「旭川や周辺自治体住民の予防医学やスポーツ医学に取り組んでいる活動に、ご理解をいただき、オリンピアンズさんから協定締結のお話をいただき嬉しく思っています。五百人を超える元オリンピックやパラリンピックの選手たちの存在は、とても力強い。この協定が契機となり、旭川に冬のスポーツ拠点施設ができたら…と思っています」と期待した。
橋本代表も「スピードスケートやアイスホッケーなど帯広や苫小牧などに拠点施設はあるが、本格的な冬のトレーニングセンターが必要。大学病院があり、元生会さんのご協力が得られる旭川は有力地」と応えた。(佐久間和久)