旭川市立大学(三上隆学長)と三浦綾子記念文学館(田中綾館長)が十七日、学生の読書への興味関心の醸成、文学を通じた地域の人々の豊かな人間性育成などを目的に、連携協定を締結した。
同様の連携協定は二〇一四年、前身の旭川大時代にも締結されたが、市立大学となったことを契機に改めて締結。地域住民を含めたより広範囲を対象としたことが、旧協定との大きな違いだという。今回の協定により、互いの事業やイベントの告知サポート、文学館での行事の共同開催や学生のボランティア協力、大学図書館への三浦綾子文庫の設置など、さまざまな連携を行うという。
締結式の中で田中館長が「学生の文学離れが進む中、私たちに何ができるのか考え、大学と協力して地域に貢献できれば」。三上学長が「学校を卒業しても一生勉強という時代。三浦文学をきっかけに読書に興味を持つことができれば、生涯を通じての学びに有効だと思う」と話した。
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締結を記念して、直木賞と三浦綾子文学賞を受賞した作家の河﨑秋子さんの講演会を十月十四日(月・祝)午後一時から行う。会場は、同大学の短大251教室。入場無料だが、定員二百人で事前申し込みが必要(上のQRコードから)。申し込み、問い合わせは旭川市立大学地域連携研究センター(TEL 48―3121)へ。(岡本成史)