九月十一日から二十三日までギャラリーシーズ(旭町二の三)で開催された「~ふるさと再発見~北の風景画展」に関連して、会期中の十四日と十五日、出品作家によるギャラリートークが同ギャラリーで行われた。
二日目の十五日は、菊池潤子さんと高松秀人さんが登壇。トークは、司会進行を務めた同ギャラリー販売企画担当の岩崎睦さんが質問を投げかけ、作家がそれに答えるという形で進められた。
大雪山の絵で評価の高い菊地さんは、大きさや存在感など、モチーフとしての山の魅力、追求した表現方法などについて話し、制作の苦労を「難しさでもあり、同時に喜びでもあります」などと語った。
画材の選び方の独自さや、油彩に似た表現方法など、従来の常識から自由な水彩画を描く高松さんは、「残された家」という漁村の廃屋を描いた連作の制作過程などについて話し、「家が主人の帰りを待っているんじゃないか」と感じた自身の体験についても触れた。
両者のざっくばらんな話に、参加者からは時折笑いが起こり、皆興味深そうに耳を傾けていた。(岡本成史)