安全で無理なく、楽しいリハビリプログラムを提供する半日型の自立型デイサービス施設「レッツ倶楽部旭川駅前」(二ノ九)が好評だ。

 「スムーズに日常生活が送ることができるよう、無理をせずに身体を動かすことが大事です。皆さん楽しんで取り組んでいます」と看護師で機能訓練指導員の向井柚季さん。

 現在、六十代から九十代の高齢者が利用している。利用時間は午前九時からと、午後一時半からで、それぞれ三時間十五分。リハビリ開始前にバイタルチェックで血圧・脈拍・体温を測り体調を確認し、看護師が問診でトレーニングできるかどうか判断する。

 口腔機能訓練に始まり、ラジオ体操や棒体操、足の筋力を高めるまたぎ動作、バランス感覚を養う片足立ち運動などで身体を温める。その後、休憩と水分補給をして、六種類のドイツ製の医療機器を使ってパワーリハビリを行う。この機器は全国の医療機関でも使用されており、利用者の体調や体力に合わせた調節ができる。筋力のパワーアップだけでなく、使わなくなっている筋肉を活性化し、身体を効率的に動かすトレーニングでもある。

 歩くことに困難さを持っている人でも安全に歩行訓練ができる、クラウドウォークも同施設の大きな特徴。転ばないよう下肢を支え、体重を軽減し、かかとから着いて、つま先でけり上げるようにして歩くことで歩行機能が活性化する。

 最後は、ゆっくりした動作の太極拳で呼吸を整えてリハビリを終える。

 また独自サービスとして、認知症予防の一環にauショップのスタッフを講師に「スマホ教室」を開催。希望する全員が受講できるように、スケジュールを組んでいる。スマホを持っていない人に貸し出しもしており、マンツーマンによる十分ほどの受講を楽しみにしている人も多い。この他、体力の維持と向上には継続が最も重要なことから、「皆勤賞」も実施。皆勤者には表彰状とプレゼントを用意。押されるスタンプを楽しみに、出席率も良くなっているという。一人暮らしの人も多く、一食五百五十円の持ち帰り弁当も好評だ。

 同施設は、全国展開する介護事業所・QLCプロデュース(東京)とフランチャイズ契約を結んでおり、北海道通信特機(旭川)が運営している。

 問い合わせは、TEL 90―2020まで。(佐久間和久)