立春の日の三日早朝、男山(永山二ノ七)で生酒「男山 立春朝搾り」の出荷作業が行われた。

 「立春朝搾り」は、日本名門酒会が全国の協力蔵元に呼びかけて、地元の加盟酒販店と協力して一九九八年にスタート。毎年、全国の蔵元が立春の日の早朝に一斉に搾った生原酒を瓶(びん)詰めし、ラベル貼りなどの仕上げ作業を行う。その後、地元の神社の神主がお祓いをして出荷する“縁起酒”だ。全国の四十一蔵が参加していて、道内では二〇〇四年から男山だけが参加している。

 当日、箱詰めされた一万二千本は全道各地、遠方では函館から訪れた加盟店店主らに引き取られた。

 同蔵の山崎五良取締役(39)は「立春は新たな気持ちで春を迎える大変おめでたい日です。そのような日にこのお酒で華を添えられれば嬉しいです」と話していた。

 七百二十㍉㍑入り千九百八十円(税込)。販売は終了していして、予約客に届けられる。(工藤森)