昨年、旭川市文化賞を受賞した人形作家・宮竹眞澄さんによる最後の人形展が、十二日(月)から十八日(木)まで、デザインギャラリー(宮下通十一、蔵囲夢内)で開催されます。

 宮竹さんは大分県宇佐市出身。一九九一年に、脱サラした夫と共に、一家で東川町に移住しました。

 独学で人形を作り始めたのは二十八歳の頃。明るく、たくましく生きる姿市井の人々をテーマに、粘土と水彩だけで作られた人形は、そのあたたかみのある唯一無二の作風で、多くの人々を魅了し続けてきました。二〇〇八年からは、夫婦二人だけで行う全国巡回展を始め、開催回数は、これまで四十八市町で、百三十回以上を数えます。

 裏方全般を担当してきた夫・博信さんが、今年になって左手を骨折したことから、今後の活動を見直すことに。夫婦二人での人形展は六月の札幌展でいったん幕を下ろし、旭川での展覧会は今回が最後となります。

 宮竹さんは、「二人で行う活動はここで一区切りとなりますが、創作はこれからも続けていきます。今後は、美術館や博物館などから呼ばれる形で、見ていただく場を作ることができたら」と話し、これまでとは違った形での活動継続に意欲を見せています。

 料金は、一般七百円、高大生三百円、小中学生百円。なお今回に限り、これまで禁止されていたスマートフォンでの撮影が解禁されます(動画撮影、フラッシュ撮影、自撮り棒の使用は禁止)。

 問い合わせは、宮竹眞澄・心のふる里人形展実行委員会(TEL 36―6221)へ。