市民文化会館(七ノ九)を解体し、旧総合庁舎跡地に建設を予定している(仮称)新文化ホールに関する、これまでの検討状況の説明と意見を交換する会が四月二十四日、同会館で行われ、市民約三十人が参加した。
市の担当者が、同会館の大改修と建て替えを検討・比較し、建て替えの結論に至った経緯や、学識経験者や同会館の利用者など十二人で構成する「整備基本計画検討会」が、これまで五回にわたり検討してきた内容について説明した。
参加者からは、「公共施設はまちづくりの視点が欠かせない。まちづくりのコンセプトの上に、施設をどうするかを議論すべき。今からでも遅くはない。まちづくりを所管するセクションを加えて検討を」との意見が出た。
担当者は「新文化ホールの建設には七つの視点を入れており、その中にはまちづくりの視点もいれている」と答えた。
その後、現在、同会館一階エントランスホールに展示されている新文化ホールに擬した二つの模型を使って具体的な説明が行われた。
この模型は「検討委員会」のメンバーが二班に分かれ、ワークショップを行う中で出た意見を具体的な形にしたもの。透明なプラスチックで作られており、建物の中が見える構造になっている。担当者は、二つの建物の特徴の違いを解説した。 参加者からは「庁舎から文化ホールに通じる通路があった方がいい」「多目的使用の部屋が多い。演劇や映画などを行う時、客席がないことや暗くできないなど、不都合なことがある」「ホールに隣接した、大型バスの乗降場を設けるべき」「今後のスケジュールは」「総工費や事業手法、管理運営者は」などの意見や質問が出たが、担当者は「現段階では、具体的なことは何も決まっていない。貴重な意見として参考にする」と答えるにとどまった。
この状況説明と意見交換会は、八日(木)にも、午後一時半から二時半まで、同会館二階第二会議室で行われる。模型の展示も八日まで行われている。(佐久間和久)