絵本作家・あべ弘士さんと自然写真家・寺沢孝毅さんによるトークイベント「ギアナ高地はどんなとこ?」が十九日、ギャラリープルプル(七ノ八)で開かれた。同ギャラリーで開催中の、あべ弘士絵本原画展「ギアナ・夜間飛行」の関連企画。

 絵本『ギアナ・夜間飛行』は、あべさんと寺沢さんが二〇一三年に訪れた、南アメリカ大陸北部のギアナ高地での経験を基に制作。ギアナ高地のテーブルマウンテンを舞台に、ヒコーキきょうだいが、光る子どもは本当にいるのか、竜は何者なのかを調査・冒険する様子を描いている。初版発行は二四年九月


 イベントでは、寺沢さんが撮影したテーブルマウンテンの生物や風景、現地に住む人々の様子などの写真とともに、ギアナ高地での体験を紹介した。

 あべさんは、テーブルマウンテンに地面一帯が水晶になっている場所があったことを説明。「水晶をザクザクと踏んで移動していた。旅を共にしたポーターさんが、水晶の中を見て何か探していたので聞いてみると、『水晶の中にまれにダイヤモンドがある』と話すので驚いた」と話した。

 そのほか、現地の少数民族の長老から「夜中になるとテーブルマウンテンに光る子どもが現われる伝説がある」と聞いたことや、落差世界一を誇る滝・エンジェルフォールを見た際に、竜を連想して絵を描いたこと、小型飛行機に乗って上空から撮影・スケッチに臨んだことなどを語った。

 最後に、あべさんが絵本を朗読。約二十人の参加者が耳を傾けた。

 展示は五月十一日(日)まで。営業時間は午前十一時から午後五時まで(五月以降は六時まで)。月・火曜日休廊。

 問い合わせは、ギャラリープルプル(TEL73―8289、TEL 73―8284)へ(横地純鈴)