老舗の餅菓子専門「おぎ乃」(亀吉二ノ一)は、「あさひかわ菓子博」開催のタイミングで、新商品の「香ばしコーン」(二百八十円)を発売した。

 同商品は道産のトウモロコシを使ったあんに、練乳やバターを混ぜ合わせて焼き上げたもの。スイートポテトのようななめらかな舌触りの中に、コーンのつぶ感もしっかり感じられ、見た目もトウモロコシを模している。

 代表取締役の荻野和彦さんは「コストは度外視で、まずは何よりも『北海道の素材を使っておいしいもの』を突き詰めました」と話す。

 同じく、老舗菓子店の「にちりん」(八条買物公園)は、「しらかば樹液どら焼き」(二百四十円)を販売している。

 どら焼きの皮の仕込み水にシラカバの樹液を使うことで、よりしっとりとした食感に。樹液特有の、やさしい甘さも特徴だ。使用する樹液は、NPO法人癒しの森づくり(佐藤秀夫理事長)が運営する「緑の森ガーデン・癒しの森」(末広八ノ八)から提供を受けている。

 にちりんの井上俊一さんは「より旭川らしい商品を作りたいと開発しました。全国から来るお客さんに、シラカバ樹液を味わってもらえたら」と語る。

 いずれの商品も、店頭だけでなく、「あさひかわ菓子博」の会場でも購入できる。(東寛樹)