第八十回新ロマン派展が七~十五日、市民文化会館(七ノ八)で開かれた。新ロマン派美術協会の主催で、毎年秋に一度開催している。

 同協会は戦後の一九四五年に新浪漫派美術協会として結成。敗戦後の虚脱状態や社会情勢の混乱から自由な芸術活動を求めて、若手画家十八人が創立した。作品傾向は、油彩・水彩画をはじめ、陶芸や彫刻、工芸品など多岐にわたる。

 会員の作品と、会友・一般出品者からの公募作品九十二点に加えて、第八十回の節目を記念し、第五回からのポスターやチラシなどが展示された。

 第八十回記念大賞を受賞したのは、太田忠さんの水彩「大河の爪痕」。穏やかに流れる川のすぐそばに、過去の侵食でえぐれたであろう地面の断面が露出し、埋まっていたはずの木の根や岩肌が見えている。「静かに見える自然も一度猛威を振るうと人間のおよぶところではないと考えさせられる。水の怖さが秘められた作品」と評価された。太田さんは出品二回目で、一回目に北海道新聞社賞を受賞していたことから、会友に推挙された。

 絵画部顧問の渡邊貞之さんは「応募点数は少なくなったが、作品の質とレベルはかなり高いものだった。今までになかった現代アート的な作品や生活に身近な刺繍などが応募され、今後の活動の参考になった」と語った。(横地純鈴)