旭川ゆかりの詩人、小熊秀雄(一九〇一―一九四〇)の作品を楽しむ朗読会「新春の詩(うた)二〇二六」が一月二十四日、まちなかぶんか小屋(七ノ七・買物公園)で開かれた。

 現代詩の公募賞、小熊秀雄賞を運営する市民実行委員会(橋爪弘敬会長)が市民にもっと小熊の作品に親しんでもらおうと四季に合わせて企画開催している。

 約三十人が集まった二十一回目の今回は、北海道教育大学旭川校の近代文学ゼミ(村田裕和教授)で学ぶ一年生から四年生五人がそれぞれが選んだ小熊の詩を朗読した。

 村田教授が、旭川新聞の記者として、当時の旭川師範学校の学生や教師たちと交流した歴史を解説した後、須長柊太(一年)、田中陽菜(二年)、小田桐知哉(三年)、寺下麻理(四年)、土岐涼歌(同)の五人が、その詩を選んだ理由を説明してから朗読を始めた。

 朗読会に参加した三原一仁さんは、次のようにフェイスブックに投稿した。

 ――とてもいい時間でした。小熊秀雄といえば的な、いわば定番ともいえる詩ではなく、現代に生きる人の共感が選定したともいえるラインナップは素晴らしかったです。

 正直言っていつものありきたりなメニューを想像していた私は、今日の朗読作品で小熊を再発見しました。

 どれもよかったけれど、「数十万年目に相逢ふ月と星とに就いて」は初めて知りました。聴いていて賢治の銀河鉄道が重なって来ました。

 同実行委員会は現在、第五十九回小熊秀雄賞の選考作業中で、五月三十日(土)に贈呈式を予定している。また、小熊の命日に近い十月二十四日(土)には、小熊の代表作にちなんで命名された「長長忌(じゃんじゃんき)」が旭川で初めて開かれることになっている。(工藤稔)