画像 経済産業省などが主催する「第二回ものづくり日本大賞」でバイオトイレ「バイオラックス」を開発・製造をしてきた正和電工(本社・旭川)を中心としたバイオトイレ研究会会員十人の優秀賞受賞を祝う記念パーティーが九月二十八日、旭川グランドホテルで開催された。

 受賞した十人は同社の橘井敏弘社長ほか寺沢実(北大名誉教授)、船水尚行(北大大学院教授)、佐藤仁俊(正和電工)、佐藤衛(ケンリツ)、平尾満泰(三栄機械)、永澤茂(永沢電機)、大野正幸(大野塗装看板)、宮崎孝次(ミヤ工業)、高林貞夫(チャスコン)の各氏。ものづくりの製造や生産現場で活躍する優秀な個人や企業を顕彰する同賞は、二〇〇五年に設立され、二年に一回実施されている。

 優秀賞を受賞したバイオトイレ「バイオラックス」は水を一切使わず、オガクズで糞尿を分解し、臭いを発生しない環境にやさしいトイレ。一九九五年から製造販売が開始されてから、これまで約千六百台が生産されており、国内ばかりはでなく海外からも注目を集めている。特に最近は、災害時に対応できるトイレとして関心が高まっている。

 祝賀会には約百人が集まった。同研究会代表の橘井社長は「大量の水に依存する汚水処理施設は現実的でなく、環境に対して愚かなこと。いまバイオトイレに対する国内外の関心が高まっており『北海道旭川発、全国行き、そして世界へ』のスローガンのもとに頑張っていきたい」と語り、また「水洗トイレの設置が義務付けられている下水道区域内でも、バイオトイレが使用できるよう特区の許可申請にこれからも取り組んでいきたい」と規制緩和に向けた決意を表明。その後、各受賞者が登壇し謝辞を述べた。

 来賓として出席した西川将人旭川市長や佐々木隆博衆議院議員、富樫秀文上川支庁長、小笠原尚武道銀旭川支店長らも、関係者にお祝いの言葉を贈っていた。