永山小学校(柏倉勉校長)で六日、全校児童が学校近くの永山中央公園で清掃活動を行った。この活動、九月に行われた児童会後期役員選挙で、会長に当選した工藤光江さん(11)=六年=が演説会で「当選したら中央公園の清掃に力を入れます」と“公約”したのを受けて実現した。児童の提案がきっかけで生まれた全校規模の行事が話題になっている。

 瀬尾祐二教頭によると、児童会の演説会での公約は、楽しいイベントの実現などが多く、清掃活動という、児童が苦手な作業の実施を訴えて当選したのは珍しいという。工藤会長の熱意を受けた学校は、持久走大会で公園を使用したなどの経緯もあり、急きょ年間行事予定には入っていなかった、公園の清掃活動を行うことを決めた。同校ではグラウンドなど、学校の敷地内での清掃活動は定期的に行っているが、「校外の公園で行うのは初めてです」(瀬尾教頭)。清掃活動

 この日は好天に恵まれ、六百六十一人の全校児童は、バケツやごみ袋を持って公園に集合。学年ごとに分かれて、芝生や築山などのごみ拾いに精を出した。

 閉会式では工藤さんが、以前の児童会役員が作り、運動会などの学校行事で盛り上げ役を務める、段ボール製のキャラクター「応援くん」に入って登場。仲間の頑張りをねぎらった。工藤さんは「みんな積極的にごみを拾ってくれました。公園がきれいになってうれしいです」と“公約実現”に笑顔で話していた。