三浦綾子さんの小説「塩狩峠」の主人公のモデル、長野政雄さんをしのぶ会が二十八日に行われます。旭川六条教会壮年会、旭川三浦綾子読書会の主催。

「塩狩峠」は、急勾配を逆走する列車を脱線させまいと、列車から線路に身を投じて殉職した鉄道員・長野政雄さんを描いた作品です。

当日は二部制。第一部は午後二時から「体験ツアー」を行います。長野さんが旭川で過ごした最後の一日を追体験しようというツアーです。

当時の職場だった旭川駅に集合し、居住地跡(宮下五)、所属した旭川基督教会跡(二ノ四)、最後に長野さんが目撃された伊藤鮮魚店跡(四ノ七)を約一時間かけて巡ります。

ツアーの案内役を務めるのは、三浦綾子読書会顧問で三浦綾子記念文学館特別研究員の森下辰衛さん、そして「塩狩峠、愛と死の記録」の著者である中島啓幸さんの二人です。

第二部は同日午後六時半から、旭川六条教会(六ノ十)で「リレー講演」が行われます。

画家の中西清治さん、三浦綾子さんの夫で三浦綾子記念文学館館長の三浦光世さん、中島啓幸さんの三人が講演します。

どちらも参加無料ですが、長野さんの殉職百周年記念イベントのための献金を席上で募ります。問い合わせは、昼は六条教会(TEL23―2565)、夜は読書会の小林さん(TEL090―3114―5046)へ。