img化学塗料を使わない箸など、健康や環境に優しい竹工芸品を展示する「えあまの箸とけはれ竹工房の花かご・竹バッグ展」が、ぎゃらりーきっさ羅布(東光十四ノ二)で開かれています。同ギャラリーの五周年企画。

作者の林まさみつさんは五八年(昭和三十三年)名古屋生まれの工芸家。画家を目指して名古屋芸術大学に入学しましたが、在学中に油絵の具に含まれる有害物質に疑問を感じて絵筆を捨て、やがて自然素材を材料にした工芸に転じました。八五年(同六十年)から大分県別府市に移住して竹カゴ作りの修得を開始。九〇年(平成二年)に独立して「けはれ竹工房」を構え、制作を続けています。

自然食の店でもある会場のぎゃらりーきっさ羅布と林さんは、食や環境に対しての考え方に相通じる部分があり、羅布のオープン当初から毎年続けて展示会を行っています。

国産の漆にこだわった林さんの竹製品は、素材の風合いをそのまま活かしており、使いこむほどに色付いて味わいを増すのが特長。塗り直して長く使うことを念頭に置いた作品ばかりです。今展では、同工房の花篭、手提げバッグ、盛り皿などを展示・販売しています。また、同工房内の箸制作部門「えあま」の箸やスプーン百点ほどもあわせて展示します。

八月九日まで。午前十時~午後五時。問い合わせはぎゃらりー羅布(TEL31―2558)へ。