img絵本作家で元旭山動物園飼育係のあべ弘士さんが絵を担当した絵本「ねこのおいしゃさん」(そうえん社刊)の原画展が、こども冨貴堂(七条買物公園)内のギャラリーKIDSで開かれている。

「ねこのおいしゃさん」は、ネコの医師と、その妻でやはりネコの看護師が主人公のものがたり。

二人を頼ってやって来るのは、鼻詰まりのゾウ、首の伸びなくなったキリン、睡眠不足で目の下にくまのできたクマ、コンコンと咳が出て喉が痛いキツネ。ネコの医者は“気合い”を使って、四匹を次々に治す。疲れたお医者さん、「ちょっと、きゅうけい」と思ったら、妻がお腹が痛いと言い出した。さてその顛末は…。文章は、NHK教育テレビなどで子どもたちにお馴染みのデュオ「ケロポンズ」の増田裕子さんが担当した。

会場には原画十九点を展示している。白バックの構図は、あべさんの近作の中ではシンプルな印象。ネコのお医者さんがかけているメガネがあべさんの愛用品と似ているので、あるあべファンは「じゃあ看護師のネコは奥さんのイメージ?」と噂するが、真偽の程は定かでない。

来年一月五日まで(年末年始は休業)。午前十時~午後六時。問い合わせは、こども冨貴堂(TEL25―3169)へ。