落語家、柳家はん治の独演会が六月二十一日午後六時半から、高砂酒造(宮下通十七)の酒蔵を改装したホールで開かれる。絵本作家のあべ弘士さんと、その仲間たちでつくる「あべ弘士一家」の主催。

あべさんは落語好きで知られ、柳家小三治さんと親交があることから、その弟子のはん治さんを応援しようと〇六年から、はん治さんの独演会を企画・開催している。今年で四回目。

高砂酒造の酒蔵は、明治時代に建てられた歴史ある建物で、日本の古典芸能である落語を演じたり、聴いたりするのにはぴったりの雰囲気だ。一昨年、はん治さんの独演会で初めてホールとして使われ、聴衆からも大好評だったが、昨年は事情があって使用できなかった。今回は二年ぶりに酒蔵ホールでの高座とあって、はん治さんも張り切っているという。

はん治さんは、一九五四年(昭和二十九年)、東京都八王子市の生まれ。五二年に柳家小三治に入門、こはぜを名乗る。五七年に二つ目、平成五年に真打ち昇進。平成十七年度の芸術祭新人賞を受賞している。古典から創作まで幅広い噺を演じる。

前座は、柳家小んぶさん。柳家さん喬門下の二十九歳。

木戸銭は二千円。酒蔵ホールの広さから、二百席限定。紅白のお餅のお土産が付く。「駐車場がないため、公共交通機関を利用してください」と主催者。

チケットは、こども冨貴堂(七条買物公園・TEL25―3169)、独酌三四郎(二ノ五、TEL22―6751)、あさひかわ新聞(八ノ六、TEL27―1577)で扱っている。問い合わせは、西岡さん(090―2055―2935)まで。