imgFMりべーるが十二日、東川町の道の駅「道草館」からの公開放送をスタートした。毎月第二・第四日曜日の正午から午後三時まで、パーソナリティの奥山コーシンさんが「~小さな町の大きなチャレンジ~北海道のてっぺん東川で夢を語ろう」のタイトルで生放送する。第一回の十二日は、松岡市郎町長をゲストに迎えておこなわれた。

松岡町長は東川町が“写真の街”を宣言した理由やふるさと納税の株主制度、基幹産業の米作などについて“軽快”に語った。奥山さんは「議会でないから、口調もなめらかですね」と応酬し、会場からは笑いがもれていた。日曜日のこの日、道草館には町民ら多くの人が訪れ、一角に設けられた臨時のスタジオでは十数人が放送風景に見入っていた。

FMりべーるが旭川市以外で公開放送をおこなうのは初めて。地元企業のエノ産業が全面協力し、同町での放送が実現した。東川町内の情報以外に、同社の台北事務所長の大隅千昌さんがアシスタントとなり、最新の台湾情報を伝えるとともに、インターネットを通じて中国語で東川情報を台湾に伝えるという。

同町ではFMりべーるの電波を受信できないため、この日は町内の街頭放送を使って全町に放送した。また、ライブカメラで放送風景を撮影し、FMりべーるのホームページから動画による配信で、世界に向けて情報提供するシステムも導入。FMりべーるの柳澤紀夫社長は「今後、地元スポンサーを開拓し、東川町以外の町でも公開放送をおこなっていきたい」と話している。