「西川市長を囲む春の集い」が八日、旭川グランドホテルで開かれ、約千三百人が集まった。西川まさひとふるさと後援会(朝倉博行会長)が主催する政治資金パーティー。

主催者を代表して朝倉会長が「前・後援会を発展的に解消して、新後援会主催として初めての催し。西川市長の任期は二年半が過ぎ、残り一年半。これまでの蓄積を元に、これから成果をあげていかなければならない時期となりました」と西川市長を叱咤激励。

新しく商工会議所会頭に就任した新谷龍一郎氏が所用のため、新谷氏に代わって松野和彦副会頭が「市と会議所は車の両輪。丸井今井の存廃問題では、西川市長には大変尽力していただいている」と持ち上げた。民主党党首の小沢一郎氏を師と仰ぐ西川市長にとって、地元出身の衆議・今津寛氏の後援会幹部を長い間務めてきた新谷会頭との関係構築も課題となっている。

その点を意識してか、会場には自民党保守層を基盤に市長を四期務めた坂東徹氏が招かれていた。そのほか、民主党衆議の佐々木隆博氏と同党道議、周辺町の町長らも顔を見せた。

西川市長は「北海道の元気を旭川から発信したい。旭川の基幹産業は農業。来年から本格的な生産が始まるゆめぴりかをブランド米として全国に売り出していきたい。また旭山動物園を中心に訪れる観光客を快く迎えるため、ホスピタリティの向上に努めたい。そのため、会議所が実施した観光検定が非常に有意義なものになった。来年迎える開村百二十年を記念イベントで祝いたい」と挨拶した。

今年一月につくられた西川市長の新後援会のお披露目と同時に、一年半後におこなわれる市長選に向けた体制づくりがスタートした。