旧国鉄時代の昭和四十二年から六十一年までの二十年間、小学生から高校生までで組織していた「旭川鉄道愛護少年団」の活動の様子を記録した懐かしい写真展が、十一月二十七日から二十九日まで、JR旭川駅構内で開かれた=写真。

 当時、同少年団の指導員を務めた渡辺英雄さん(65)は「遊び場などが少なかったせいか、線路で遊ぶ子どもも多く、事故もありました。そうした事故を減らす啓蒙活動の一環として始まったのが少年団でした。駅や公園などの公共施設の清掃活動や研修などが主な活動でした」と話す。二十年間で所属した少年少女は五百十八人。常に二十五人ほどの団員がいたという。

 しかし、国鉄からJRに移行するとともに少年団は解散。解散して二十年以上経ったことから、少年団の二十年間の活動を振り返ろうと写真展を企画した。展示された写真は主任指導員だった小野良男さんが保存してあった七十三枚。

 少年団は町内にあった子ども会が母体となっていて、中でも永山地区の子どもたちの参加が多かったという。その中の一人、山岡優子さん(53)は「懐かしい写真ばかりです。当時は駅の清掃活動がほとんどでした。ボーイスカウトのような制服を着て、札幌駅の清掃のため、列車に乗って行くのが恥ずかしくて仕方がなかった記憶があります」と微笑む。駅構内を行く人の中に、珍しそうに写真に見入っている姿も多く見られた。

 今年四月、かつての少年団とほぼ同じ性格をもつ「旭川鉄道少年団」(古河勇次団長)がスタート。現在、団員を募集している。問い合わせは、JR旭川支社営業企画グループ(TEL24―0640)まで。