火と人の関わり、環境問題への関心を深めよう――。北海道エルピーガス協会上川支部(八田光永支部長)の旭川分会が二月二十一日、鷹栖小学校(幸谷利光校長、児童数二百六十四)の五年生四十六人を対象に授業を行った。旭川分会としては初の試み。

 授業では、①人と火の出会い・歴史②エネルギーの現状とエルピーガスの位置づけ③地球の未来・環境問題について学んだ。

 子どもたちは、協会員が手作りした原始的な器具で火起こし体験をするなどした。また、ガスが一般家庭で使われるようになってまだ六十年ほどであること、石油やガスなどのエネルギーは日本でほとんど産出せず、主として中近東から運ばれることなどを学んだ。

 教室には湯が沸くと自動で消火するSIコンロが持ち込まれ、その機能について説明された。実際に湯が沸騰した時点で火が消え、さらに講師が「天ぷら油の温度設定や炊飯、魚焼きも自動で出来ます」と説明すると、子どもたちも驚いた様子だった。

 環境面では、火の燃焼には酸素が不可欠で、人間も酸素がなければ体温が保てないこと、酸素は植物が光合成で発生させていることなどを学習した。

 講師は旭川分会副分会長の楡守さん(57)が務めた。授業をしたのは初めてという楡さんは「子どもたちが熱心に聴いてくれて、やった甲斐がありました」と話していた。

 同協会では、小学校でのこうした取り組みを今後も継続したい考えだ。