常磐公園の改修工事で約二百十本の樹木が伐採されることに対し、事業凍結を訴えている「ときわの森ファンクラブ」(吉木俊司代表)が三日、現地見学会と「伐採に反対するつどい」を開いた。

 午後三時からの現地見学会には約三十人が参加。河川敷に造成される駐車場の導入口となる常盤館横からスタートし、堤防上を堤防外側に繁っている樹木に巻かれた伐採予定のピンクや植え替え予定の黄色のテープを確認しながら歩いた。

 その後、ときわ市民ホールで開かれたつどいには、現地見学会に参加した人も加わり約四十人が集まった。公園改修計画の概要が説明された後、ファンクラブが現在おこなっている樹木伐採の凍結を訴える署名活動に参加している団体から、改修凍結や反対の発言が相次いだ。

 「この改修計画は多くの市民に知らされていない。市は時間をかけて市民に知らせるべき」「子どもを預かってもらっている保育園の父母に話したら、 多くの人が知らず『とんでもないことだ』との声があり、伐採凍結の署名をすることにした」「公園は多くの子どもたちが遊び場として利用している。公園の緑 は子どもたちにとってなくてはならないもの。樹木は守っていかなければならない」「改修計画が実施されると小動物や鳥たちがいなくなってしまう。計画は生 態系をまったく無視している」「改修内容を審議している有識者などによる懇談会を傍聴すると、その内容はひどいものだ。常磐公園を作った時、当時の人たち は河畔に生えていた樹木を残している。先人の精神を学ぶ必要がある」「堤防を補強するため拡張するというが、石狩川と牛朱別川が合流する旭橋の下は深く なっており、流れはスムーズで問題はない。流れが急にカーブする新橋近くの方がより問題だ」「これを機に、都市公園百選に選ばれた常磐公園を市民が次代に 引継ぐ大切なものとして考えるきっかけにしたい」

 参加者たちは当面、知人友人に公園の改修内容を知らせる活動と署名集めに力を入れていくことを申し合わせた。

 この計画に対しては、「常磐公園の自然を考えるなかま」(平田一三代表)も署名活動をおこなっている。

 問い合わせは、ファンクラブ(吉木代表・090―7517―7244)、考えるなかま(平田代表・℡63―3725)まで。