北海道の森の木を使って家具を作ろうという「ここの木の家具・旭川プロジェクト」の特別セミナーが四日(水)午後六時半から、旭川市公会堂(常磐公園内)で開かれます。

 主催する旭川家具工業協同組合(渡辺直行理事長)は、北海道の森を守り、育てながら家具を作り続けようと様々な活動に取り組んでいます。その一つが、昨年六月にスタートしたこのプロジェクト。道北の中川町の町有林から出るタモの間伐材を組合が買い取り、組合員の家具メーカーに提供することで、遠い将来を見据え、ともに良質の広葉樹林を育てて行こうという取り組みです。

 セミナーでは、プロジェクトのキーパーソンの一人、町役場に勤務する高橋直樹さんが「森のかたわらで暮らす町~中川町が進める持続可能な森林経営~」と題して話します。

 高橋さんは一九七九年(昭和五十四年)、美深町生まれ。北海学園大学法学部卒業後、二〇〇三年に中川町の職員に。准フォレスター、青年林業士の有資格者で、現在は町産業振興室主任。

 北海道の森の現状や木材流通について、同町の豊かな自然林の姿など、林野の第一線で働く者ならではの話が聞けそうです。

 聴講無料。組合員を対象に、北海道産広葉樹の活用に理解を深めてもらうのが目的ですが、森や木や自然、家具などに関心がある市民の参加も歓迎です。

 申し込みの必要はありません、直接会場へどうぞ。問い合わせは、旭川家具工業協同組合(TEL48―4135)の杉本さんへ。