東光地区の真和町内会(百四十世帯)で八日、約二十五人が参加して町内の除雪と交差点の氷割りなどをおこなった。 同町内会は二十年ほど前から、一月から三月までの毎月一回「除雪の日」を設け、ボランティアで実施してきた。

 町内会長の森田隆司さん(70)によると、除雪は①独居老人宅、②消火栓の周囲、③スロープ状態になっている歩道と車道の境目を階段状にする、④交差点の雪山を削る、⑤高齢者の憩いの家になっている集会所、この五ポイントを重点的に行ってきたという。

 森田会長が「今年は雪が少ないので、独居老人宅や消火栓の回りは雪がほとんどありません。今日は主に、交差点の歩道の氷を剣先スコップで割り、砂を撒く作業と集会所の除雪を行っていただきます」と挨拶。作業は午前九時からスタートした。

 参加者は二班に分かれて作業した。アイスバーン状態になっている交差点付近では、剣先スコップやツルハシ、クワなどを使って氷を割った。作業後はツルツルだった歩道と車道の境目付近を歩き、滑らないことを確認していた。

 集会所周辺の除雪は、市の無料貸出制度を利用し、ショベルカー一台に出動してもらった。参加者たちが機械の入らないところから出した雪を、ショベルカーが道路脇に積み上げ、集会所前はすっかりきれいになった。作業は例年のほぼ半分の約一時間で終了した。

 町内会の住民は、この地区に住んで三十年前後という人がほとんど。日頃から隣近所の付き合いも多く、独居老人宅の雪はねも、近所の人たちが協力して実施しているところがあるという。

 近年は業者による除雪が丁寧になり、特に今年は雪が少ないため、今年からは「除雪の日」を二月の一回だけにした。「当面これでやっていきますが、これからもずーっと続けます」と森田さんは話していた。