銀ビル「スカイラウンジ」に再び賑わいを――。旭川商業高校の生徒有志ら八人が三月十一日(土)、銀ビル(三ノ十五)八階のスカイラウンジで対面販売などのイベントを行う。銀座通り商店街のシンボル的施設に再び人を集め、活性化するのがねらいだ。旭川信用金庫銀座支店や商店街の人たちが支援する。
スカイラウンジは昭和の終わりごろまで、一時間に一回転のスピードで回っていた。
当時マスターをしていた安井文期さん(ゼストシステム社長、61)は「十五丁目界隈自体がにぎわっていて、スカイラウンジにもたくさんの若い人が来店したものでした」「電気代のほか、摩耗した歯車を交換するのにかなりの費用が掛かりました。歯車が減るとスムーズに回らず、お酒で悪酔いするお客さんもいました」と振り返る。
回転しなくなってからも数件が営業したが、二〇一三年(平成二十五年)を最後に使われていなかった。現在は回転させることが出来ない設備となっている。
同校の難波繁之校長が、当時のスカイラウンジの大盛況ぶりを良く記憶していて、生徒たちは難波校長の話をヒントにしながら、自分たちに出来るイベントを考えてきた。当日は小学生と高校生が売り手を務めるバザーや、会場内に隠された文字を探してキーワードを答えるイベントのほか、銀座商店街の品物を高校生が代わって販売したり、軽食の提供が行われる予定だ。
有志は、同校情報処理科の二年生が中心だ。佐藤優希さんは「これから細かい打ち合わせを積み重ねて、絶対に成功させてやろうと思っています」と意気込みを話す。門木日菜乃さんは「ただ普通に高校生活を過ごすだけでは体験出来ない貴重な一日になりそうです」、小川桃さんは「成功させて、自分たちの素晴らしい思い出として残せるように頑張ります」と張り切っている。このほか菊地陽太さん、伊藤ももさん、笹汐莉さん、佐藤千紘さんも参加している。
また、クラーク記念国際高校一年の岡崎圭佑さんもメンバーの一人。他校ながらインターネットのSNSなどでメンバーと繋がりを持っている。「旭商高の生徒でないからこそ持てる“他校とのつながり”を活かし、力になりたい」と話している。