子どもの環境意識を高めるイベント「あさひかわエコ&サイエンスフェスティバル」が二十一日と二十二日の両日、市科学館で行われた。旭川市の主催。イベントの一つとして旭工高定時制電気科の生徒と教員による「おもちゃの修理屋さん」も行われた。

 家庭にある壊れたり動かなくなってしまったおもちゃを診断し、その場で修理可能なおもちゃを直してあげる試みだ。子どもたちが故障品をすぐにゴミとせず、大事にしていく心を育てる目的と併せて、同校の修理実習の一環として取り組んだ。

 当日は前に進めなくなった車をはじめ、ヒーローの変身グッズ、ピコピコハンマー、チョロQなど、たくさんの故障したおもちゃが持ち込まれ、生徒五人と教員四人ですべてを修理した。再生できなくなったCDラジカセも復活させた。

 指導した鈴木博和教諭は「直ったおもちゃを渡された子どもたちは、笑顔でお礼を言って帰っていきました。高校生にとって、人のために行うことの教育にもなりました。当校の定時制課程には電気科、建築・土木科の二学科があり、両学科ともこのように地元に根付いた教育活動を実践しています。興味があればぜひ見学に来て下さい」と話していた。