市内在住、舘小路裕範(たてこうじ・やすのり)さんの絵画個展が、九日(月)から二十一日(土)までギャラリー北の森(豊岡一ノ二桜井ビル一階)で、また五月一日(火)から三十一日(木)まで北海道銀行旭川支店(二ノ九)のロビーで行われる。

舘小路さんは一九五三年(昭和二十八年)東神楽町出身。元第一生命の社員で、道内各地や新潟県長岡市などで勤務。生命保険協会旭川協会の事務局長で定年退職を迎えた。

小さい頃から絵が得意で、小学生時代に上川管内のコンクールで金賞を受賞したことがある。第一生命時代には、営業成績の棒グラフに職員の似顔絵を描いていた。

絵を専門的に習ったことはないのだが、定年後、妻の「絵でも描いてみたら」の一言をきっかけに、水彩画に取り組み始めた。現在はアクリル絵の具で描いている。

舘小路さんが描くのは、函館などかつての勤務先や、ベトナムなど旅先の風景。撮りためた写真を元にして、毎日二時間、四㍉の筆で細密に描く。天人峡温泉の近くにある巨木「森の神様」を描いた作品=写真=は、葉の一枚一枚まで描き込まれていて、圧巻の迫力。完成までに三カ月かかったそうだ。

これまでに中札内村北の大地ビエンナーレ(二〇一五年の第十回で終了)で誌上入選したのをはじめ、上野の森美術館主催の「日本の自然を描く展」で一昨年、昨年と連続入賞。また新ロマン派美術協会の公募展でも同じく連続入賞している。今年もこれらの公募展のほか、石狩市厚田区の公募展「アクアレール水彩画展」にも出展を予定。舘小路さんは「冠を取りたい」と意気込んでいる。