旭川明成高校の図書委員会が八日、学校祭で行った古本市の売上金一万千百二十円を、旭川点字図書館(七ノ十四)に寄付した。図書委員長の髙嶋元規(げんき)君(三年生)と石山隆介教諭が点字図書館を訪れ、宮崎伸一館長に手渡した。点字図書館への寄付は今年で五回目。

 図書委員会は、七月六日に開かれた学校祭で古本市を出店。生徒や教師、保護者に古本の提供を呼びかけ、集まった小説や実用書、絵本、コミックなどを販売。二百四十五人が来場し、百十六冊が売れた。

 今年は、古本市の売上が年々落ちている状況などもあり、「やめよう」という話も出ていたが、委員会の生徒たちの声で実施に至った。

 髙嶋君は「先輩方の取り組みを見てきた経験から、自分たちも同じように継続したいと思いました。新しい本の購入などに活用していただけると嬉しいです」と笑顔で話した。

 宮崎館長は「頂いた寄付は新しい書籍の購入などに活用しています。そして点訳・音訳された書籍は、全国の点字図書館のネットワークを通じて、日本中の方が楽しんでいます」と感謝の言葉を述べた。