比布町との境界に広がる雑木林・突哨山で四日、野の花のお花見「カタクリフォーラム」が開かれた。カタクリ楽団(堀川真楽長)と、突哨山と身近な自然を考える会(出羽寛代表)の共催。

 例年は早春の野の花たちを愛でながら、麓の会場でフリーマーケットやワークショップなどを楽しむ盛大なイベントだ。だが、今年は「コロナ」の影響で、自然に精通したガイドの案内で散策路をたどる「野歩き」だけとなった。午前と午後の二回行われた。

 午前の参加者は三十五人ほど。二時間かけてゆっくりと芽吹き前の雑木林の中の散策路をたどった。ピークを少し過ぎていたが、それでも淡紅色のカタクリや青色のエゾエンゴサクの花が、絨毯を敷き詰めたように咲く光景に、しばしば「わぁ、きれい」と歓声が上がった。

 初めて参加したという佐々木教好さん(48)、智恵子さん夫婦は、「近くに住んでいますが、こんなイベントがあるのを知りませんでした。次々に色んなことを教えていただいて、とても楽しかったです」と笑顔で話した。