旭川信用金庫(原田直彦理事長)と不動産業の0円都市開発(中村領代表)が九日、地域の空き家等の流通促進に関する連携協定を結び、同庫本店(四ノ八)で調印式を行った。

 式は、新型コロナウイルス感染防止のため原田理事長と中村社長の他、限られた関係者のみが出席して行われた。

 同社は、国内初となるオンラインによる不動産の無償譲渡マッチング支援サイト「みんなの0円物件」を運営。二〇一九年の運営開始から百四十件以上の物件を掲載し、その八割以上が成約に至っている。

 今回の協定は、同庫の顧客で売却できない不動産の所有者などに同社を紹介し、サイトを通じて全国の需要者とのマッチングの機会を創出することが目的だ。同庫の担当者は「活力低下に悩む地域経済への新たな起爆剤となる取り組みとして、顧客サービスの強化を図りたい」と期待を込めた。(工藤森)