いじめを受けていたとされる中学二年生の広瀬爽彩さん(当時14)が二〇二一年三月、市内公園で凍死した状態で発見された問題を巡るシンポジウムが六月二十一日、永山公民館(永山三ノ十九)で行われた。旭川・札幌市民の会主催。

 シンポジウムは「旭川14歳少女いじめ凍死事件」をテーマに、「悪役を押し付け合うみのはもうやめよう」と副題が付けられ、元教員で旭川市議の上野和幸さんや、広瀬さんが当時通っていた中学校の校長を務めていた金子圭一さんら七人が発言した。

 上野さんは、「誰々が悪いと責任を擦り付け合っても、何も生まれない。それぞれの立場から当時のことを振り返り、もっと出来ることがあったのではないか、こうあるべきだったとの反省から、爽彩さんの本当の気持ちに思い至りたい」と前置きし、「大学の寮で爽彩さんの祖父と同室だったり、後に父親と知り合いになり、爽彩さんのことを相談されたりと、この問題にとても縁が深いと感じ、私なりに取り組んできた。その中で、議会での質問に妨害が入ったり、疑問に思うことや納得できないことも多くあった。私自身、色々な要因を考え合わせた結果、爽彩さんは自殺でなかった、との疑念をもっている」と語った。

 金子さんは、広瀬さんが川に入り“自殺未遂”を図ったとされた件について報じた地元月刊誌と、市教育委員会のその後の対応を批判した。広瀬さんが川に入る前、「死ぬ気もないのに死ぬって言うんじゃない」と発言した生徒についても「周りに小学生もいたので、『死ぬ』と口にする爽彩さんを諫(いさ)めたもの。その後、その生徒は爽彩さんに熱心に接していた」と主張。「学校内ではいじめを苦にしている様子はまったくなかった。学校内でのいじめが自殺の要因だ、とする再調査委員会の報告書は認められない」と、資料を提示しながら強く否定した。(佐久間和久)