旭山動物園内にある「循環型農園」で九月二十七日、収穫祭が行われた。
 同農園は、北海道コカ・コーラボトリング(本社・札幌)と旭山動物園が中心となって二〇一〇年に開墾。市内の高校生らが野菜やコメを育て、収穫物を動物の餌に。その動物たちの排泄物から作った堆肥を利用してまた野菜を作る、という食物の循環を学ぶ環境教育プログラムだ。

 今年は、トマト、長ネギ、ジャガイモ、ニンジン、スイカ、イチゴなど全十四品目を栽培。たいせつ幼稚園の園児や、旭実業高、旭農業高の生徒、サポート役で北海道コカ・コーラボトリングの社員らが参加して野菜を収穫した。

 収穫前に、旭山動物園の坂東元統括園長が「私たちの生活は土があって成り立っている。その土をどのように利用したらいいかを考え、農園では農薬を使わないようにしています。地球や大地の恵みを自分たちだけのものにしていいのか、と考えるきっかけになってくれたら」とあいさつ。

 旭実高「旭山ZOOサークル」の山本優花さん(三年)が今年度の活動について「毎週のように収穫できるものがある一方で、そうではないものもあり、農作物を育てる大変さを知りました。また、米粒ほどの大きさだったトウモロコシの種が、私の身長以上に大きく立派に成長する姿を見て、自分も頑張ろうという気持ちになりました。形が不揃いの野菜が多かったけれど、味は十分においしかった」と報告した。

 園児たちが高校生らに教わりながら、ジャガイモやニンジン、長ネギなどを収穫。作業を終えた、たいせつ幼稚園の佐藤朱輪ちゃん(6)は「好きな野菜はトマト。初めてジャガイモやダイコンをとって楽しかった」と笑顔だった。

 収穫した野菜を動物園内の動物たちに餌として与え、子どもたちは食べる姿を見学した。(東寛樹)