あさひかわ新聞に「写真の話」を連載している谷口雅彦さんが全写真を担当した、二冊の文庫本『新装版 いわくつき日本怪奇物件』(福澤徹三著、角川春樹事務所)と『迷宮探訪―時効なき未解決事件のプロファイリンング―』(週刊大衆編集部著・北芝健監修、双葉社)が販売中だ。
『いわくつき日本怪奇物件』は、カップルの幽霊が現れるキャンプ場やコンクリートの中に佇む老婆…等々、福澤徹三氏自身が取材・収集した謎に包まれ、不可解な怪異と恐怖に満ちた“いわくつき”五十の物件。この中の数話は谷口さんが体験した実話も含まれる。良く知られる都内の「SDトンネル」「K北橋」「将門塚」などの心霊スポットも写真付きで紹介している。
『迷宮探訪』は、二〇一二年から一六年にかけて週刊大衆増刊『増刊大衆』に連載された記事の一部を収録し、一七年に刊行された後、九年の歳月を経て文庫化された。二一年に『文春オンライン』で記事の一部が取り上げられ、大きな反響を呼んだことも文庫化の誘因となった。
元警視庁刑事の北芝健氏が現場を歩き、刑事目線で解説しており、警察がどんな捜査を行っていたかが、つぶさにイメージできる。世田谷一家殺害事件や八王子スーパー強盗殺人事件、伊勢女性記者行方不明事件など、時効が撤廃された九つの事件を取り上げている。事件現場を生々しく伝える全写真は、ドキュメント写真に定評のある谷口さんが撮った。
谷口さんは「時効が撤廃され、事件を忘れないという面から、文庫化は大きな意義がある。もう一つ、写真のアーカイブの観点から、当時を写した写真でしか表すことのできないものがある。このことは、『増刊大衆』で連載をしていた時から予想していたことです」と語る。
『いわくつき日本怪奇物件』は定価七百円+税、『迷宮探訪』は同七百四十円+税。市内書店と日本茶CAFE/和風居酒屋 WHIZ(ウィズ、五ノ八、旭川はれて屋台村内、TEL 070―2353―4188)で販売している。(佐久間和久)
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