第五十八回全道高校弁論大会が七日から三日間、市民文化会館で開かれた。
道高校文化連盟の主催。道内各地区の予選を突破した、課題の部二十一人、自由の部二十三人が出場。七分の制限時間で熱弁を競った。
演題は、課題の部が「ひらく」、自由の部は、高校生活での出来事や国際問題、仕事、将来の夢など様々。それぞれが自分自身の意見を明快に説得力のある口調で聴衆に訴えた。
自由の部で「謎」と題して弁論した旭大高二年の武田拓朗さんは、日中韓で繰り返される歴史問題に触れ、それぞれの国が建前と面子の殻を破って、歴史の謎を解き明かし、取るべき責任をきちんと取って次の世代に繋げてゆく大切な役割を果たすべきだと訴えた。そして「少しでも他人のために役立つ人に自分自身を成長させ、目の前にある一つひとつの謎に挑戦してゆこうと思います」と話した。
審査の結果、最優秀賞には課題の部が立命館慶祥一年の阿部桃子さんが、自由の部は演題「ふみこさんの笑顔」の札幌旭丘二年の井上幸子さんが選ばれた。
旭川勢は課題に出場した、旭東三年の有田梨乃さんと旭大高三年の中島脩太郎さんが優良賞に選ばれた。全国青年弁論大会(十一月八、九日・名古屋)に出場する四人の中に、旭東の有田さんが推薦された。
また、来年七月下旬の全国高校総合文化祭弁論部門(文部科学大臣旗高校弁論大会)に旭藤女子二年の瀧田莉歩さんが推薦された。