img旭川工業高等専門学校(前晉爾校長)と日本技術士会北海道支部(大島紀房支部長)が相互協力協定を結び十七日、同校で調印式が行われた。小中学校の理科のレベルアップに向け、出前教育を行うほか、二十一世紀の中核となる技術者養成を目指す。

技術士は科学技術に関する高度な専門知識と応用能力を併せ持った人で、文部科学省が認定する。機械、化学、電気電子など二十一分野で活躍している。

相互協力協定は、同支部が持つグローバルな技術情報と旭川高専の研究成果などを結び付け、最先端技術を推進することなどがねらい。

調印式では、前校長が「技術士会のネットワークを生かし、より高度な技術者を育成したい」と期待を述べると、大島支部長は「産学官の連携で地域を支援したい」と抱負を語った。

当面の事業としては、学力低下が懸念されている理科の学習力の向上を目指し、市内の小中学校に、技術士や教員を派遣し、生きた教育を行う予定だという。