img東旭川町共栄の谷口農場で八月二十八日、愛宕小学校(中瀬美知子校長)の生徒たちが「かかしづくり」に挑戦した。

市が主催する農業体験学習「田んぼの学校」の授業の一環。子どもたちに、収穫までの一連の農作業に触れながら農業の役割や歴史などを学んでもらおうという事業。谷口農場の水田の一画十アールを借りて、今年五月に田植え、七月には水田に生息する生き物などの観察もしてきた。

この日の体験学習には、五年生七十八人が参加。立てると高さ一メートル八十センチにもなる骨組みに、家で使わなくなった帽子やトレーナーなどを着せた。新聞紙を丸めて作ったかかしの顔は目を吊り上げて怒っていたり、口を大きく開いて笑っていたり、表情豊かなものばかり。子どもたちは初めての慣れない作業に戸惑いながらも、市農政部の職員の手を借りながら、かかし十二体を作り上げた。

小川大輔君は「針金を使って頭を固定したり、形を作るのが難しかったけど、楽しかった。またやってみたい」と喜んでいた。