img旭山動物園内の休憩所「いこいの広場」を冬季も快適に利用出来るようにと、NPO法人「旭山動物園くらぶ」(多田ヒロミ理事長)がこの休憩所を改装し、十五日、同園に寄贈した。金額にして約七百二十二万円相当の寄付となる。

「いこいの広場」は動物園の正門近く、「ととりの村」の向かい付近にある。躯体は八三年(昭和五十八年)にタカハタ建設が寄贈した。壁のない構造だったため、これまで冬季は閉鎖していた。また設置から二十五年が過ぎ、経年劣化も進んでいた。

今回、旭山動物園くらぶが設置したのは、撤収可能なガラス窓枠状の壁面、シャッター、暖房機、木製テーブル、新しい屋根など。四方に壁面が付いた上に、ストーブで暖がとれるので、冬季でも快適に休憩できるようになった。

img小菅正夫園長は「園内には冬に暖を取れる施設がなかった。これまでは雨避けのみの機能で、老朽化も進み、どうしたら良いものかと思案していた。山小屋を思わせる立派な休憩所に生まれ変わって、本当にうれしく思っています」と挨拶した。

休憩所内には、イスやテーブルがあるほか、自動販売機も通年で利用できる。学校や幼稚園の遠足では食事スペースとしても活用できそうだ。