第二十九回京都府女性の船京都府内のNPOなどで活動している女性九十六人がフェリーで来道し、旭川の女性団体などと交流を図る「第二十九回京都府女性の船」(主催・京都府)が十九日から二十二日の日程で行われた。

一行は二十一日の午前から旭山動物園を見学し、午後は旭川の女性団体などとの交流会に臨んだ。旭川からは、旭川市女性団体連絡協議会(大野洋子会長)など八つの団体から、三十人の女性が交流会に参加した。

交流会の会場はロワジールホテル。「女性と人権、ワーク・ライフ・バランス」「高齢者支援」「食生活」「地域づくり・まちおこし」「子育て支援・次世代育成」の五テーマに分れて班が設けられ、各グループ内で活発な意見交換がなされた。

第二班「高齢者支援」には、京都府からは十五人が、旭川市からは大野会長を含め五人が参加した。大野会長は、「自分の親、あるいは夫の親を自宅で介護している人が、グループ内に四人いました。『介護する姿を子どもたちが目にすることで、子どもの成長にも結びついている』という報告や、『家庭だけで抱えこまず、介護施設の利用も考えるべき』という実体験を踏まえた意見もありました。京都で働く保健士さんも出席しており、旭川の介護制度の状況などを興味深げに聞いていたのも印象的でした」と感想を話した。